人々は絶望の中で足掻いている・・・
フールナイト3巻の感想をご紹介します。
アイビー事件の決着がメインの内容ですが人々の生活もリアルに描かれています。
フールナイト3巻の見どころと感想
トーシローの暴走
病院に運ばれたヨミコの容体が急変し、胃の半分を切る手術を受けることに。
食べることが生きがいだったヨミコを苦しめたアイビーを始末するためにトーシローが暴走する。
警察がアイビー用に開発した着弾すると燃える銃弾「焼夷銃弾」。
ヨミコの先輩の倉切アオイの協力のもと護衛の警察官から焼夷銃を盗み出す。
トーシローは「霊花の声を聞く能力」を駆使してアイビーを探し出す・・・
フールナイト3巻
以前からトーシローは感情的になって暴走するタイプだけど今回はやりすぎましたね・・・
作品の世界観から考えるとトーシローは絶対に幸せになれないとわかっていても報われてほしいと思ってしまいます。
決戦アイビー
トーシローは能力で「殺す」という強い声を聞き現場に向かうが別の事件現場だった。
取り乱したチンピラに殺される寸前で転花院管理部副部長のアキラとその部下に助けられる。
アキラから職務怠慢と焼夷銃弾を盗んだことがバレてトーシローはクビを宣告されてしまう。
突然のことに呆然としていると目の前にアイビーが現れる・・・
フールナイト3巻
アイビーによって蹴散らされるアキラとその部下。アイビーは一般市民にも躊躇なく襲い掛かる。
アイビーの登場の仕方が素敵でした。ホラー映画の演出を思わせるような不意を衝く表現がうまいですね。
結果としてアイビーは焼夷銃弾を浴びて燃やされますが、アイビーが何者で誰から生み出されたのかがわかっていないので不完全燃焼気味です。
まだ、終わっていない・・・
アイビーの消滅により幕を閉じたかに見えた連続殺人事件。
トーシローはアイビーの遺骨が見つかっていないことからまだ事件が終わっていないと確信する。
フールナイト3巻のまとめ
アイビー事件の間に人々の生活の苦しさを描いた所があり心苦しくなりました。
給料の半分を占める酸素税。莫大な薬代、転花者とのいさかいと生きるものに希望はあるのかと問いたくなる内容でした。
特にトーシローの夢が一番きつい内容でしたね・・・
今後の展開にも注目です。
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