こんにちはあまたろうです。今回はピエール手塚さんの漫画、「ゴクシンカ」を ご紹介します。
この漫画は一言で言うとヤクザ× トンデモ能力 。でも、ただの能力バトルマンガじゃないんです。
ちょっとクスッと、でも心に響く不思議な魅力をもった作品です。
難しい事を考えずに感じてみてください。
ゴクシンカのあらすじ
顔が怖いことがコンプレックスのカタギの会社員の手塚冷士。
オンラインゲームのオフ会で10年来の友人の寺田からヤクザに勧誘される。
手塚は自分には無理だと断る。しかし、コンプレックスになっていた自分の顔を「怖い顔は才能」と褒められた手塚は気を許してしまい寺田に流されてしまう。
同業者の会合に同席した手塚はひょんなことからヤクザの 決闘に参加することになってしまった。
その帰り道にふと立ち寄った食堂にて衝撃の体験をすることになる ・・・
自身に降りかかるトラブルを自分のトラウマ体験を武器にして乗り越え成長していく男の話。
ゴクシンカの見どころと感想
新感覚の傷跡(スカー)能力!!!が面白い
この話のキモは手塚の能力であるスカー能力。
スカー能力を簡単に説明するとトラウマを植え付けて来た人の性格や考え方をトレースして自分の脳内で具現化する能力のこと。
手塚は具現化した人格からの アドバイスによって絶体絶命のピンチを切り抜けていきます。
ありそうでなかった能力で度肝をぬかされました。
この能力もただのオカルトやトンデモ能力ではなくてミラーニューロンという人間の特製をもとにしているので現実感があっていいですね。
明日自分にも能力が開花するんじゃないか?とワクワクさせてくれます。
出典 ゴクシンカ1巻 ピエール手塚
能力名と描写が某ハンター漫画のオマージュですね。
思わずクスッとしてしまいますし他にはどんなトラウマ能力があるのか考察がとまらないですね。
強烈な個性を持ったトラウマ製造機たちが魅力的
手塚にトラウマを植え付けてくる人たちは本当に強烈な奴ばかりです。
個人的に一番強烈なのは食堂で出会ったババア!!
出典 ゴクシンカ1巻 ピエール手塚
注文を通し忘れていた自分のミスを棚に上げてミスを指摘しなかった手塚が悪いと説教をしてくるのは本当に自己中心の極みです。
芯が通った自己中さなので逆にスッキリしてしまいました。
他には胡散臭い詐欺師の男、自己肯定感が高すぎる全裸マッチョな男、犬など個性的な奴らばかりです。
一部のトラウマ人物はピエール手塚先生が実際に体験してきた話なんですって・・・なので妙に話が生々しかったんですねぇ。
どんな人からでも学ぶ姿勢
読んで真っ先に思ったのがこの作者めちゃくちゃメンタル強いな!!です。
前にも書いたけど作者の実体験を元にしたドラマ体験を書いてるんだそうです。
私だったら怖くて外に出られなくなるなぁ。
しかも、トラウマ体験から学びを得ようとしているのが本当にすごいと思います。
普通だったらこんな強烈な考え方人間を見たら大抵の人はこんな人にはならないようにしようとかその人たちを反面教師にするんじゃないでしょうか。
しかし、その人たちの考えを認め自分に落とし込んで 成長していくなんて感心しました。
ゴクシンカのまとめ
食堂のババアからは自己決定権を他人に握らせるな、詐欺師の男からは他人の感情のコントロール術、全裸マッチョ男からは自己開示の大切さなど今生きにくいと感じている人にぶっ刺さること間違いなしの内容です。
気になる方は是非読んでみてください。自分らしく生きるヒントが見つかるかもしれませんよ。
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