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ホテルメッツァペウラへようこそ:謎めく日本人青年と北欧ホテルの心温まる成長物語

マンガ感想・レビュー
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日本人の少年はなぜフィンランドに・・・

福田 星良さんの漫画「ホテルメッツァペウラへようこそ」を読んだ感想をお話します。

天涯孤独の青年が人との繋がりを通して成長していくお話です。

連載はKADOKAWAの「HARUTA COMIX」。コミックスは2023年5月現在3巻まで刊行中です。

あらすじ

フィンランドのラップランド地方にあるホテルメッツァペウラが舞台。 

ある吹雪の夜、ホテルの前に怪しげな青年が佇んでいる。支配人のアードルフは料理人のクスタに相談して彼を招き入れることに。

ジュンと名乗る日本人の青年は全身に和彫りの入れ墨をいれていた。

所持品は血の付いたぬいぐるみとなにやら訳ありの様子。

ジュンが施設育ちで身寄りがなく、行くあてもない事をしった二人は、ホテルマンとして働かないかとジュンを誘う。

ホテルメッツァペウラへようこその見どころ

主人公「ジュン」は何者?

漫画「ホテルメッツァペウラへようこそ」の主人公は心優しい青年のジュン。

彼は謎の多い人物として描かれています。

・なぜ、フィンランドにいるのか?

・なぜ、全身に和彫りの入れ墨を入れているのか?

・なぜ、血の付いたぬいぐるみをもっているのか?

すべてが謎に包まれています。主人公としては珍しいですね。

個人的に一番 気になったことが「日本でどんな生活をおくってきたのか?」です。印象的なシーンはジュンが物置の整理中に不注意から頭に怪我をしてしまったところです。

大量の血を流しても眉ひとつ動かさず血で汚してしまったシャツや床のことばかり気にしてアードルフとクスタに謝り続けるジュンにゾッとしました。

自分よりも他人の顔色を気にしているジュンを見て、日本での暮らしは私たちの想像を超える過酷な環境だったのかな?と考えさせられます。

引用 ホテルメッツァペウラへようこそ1巻

自分のことは語ろうとしないジュン・・・心配です。

厳しいけど愛情深い二人のおじさま

この作品には一癖二癖もある個性的な登場人物が出てきます。

特にメッツァペウラを経営している支配人のアードルフと料理人のクスタは魅力的です。

アードルフは物腰が柔らかく優しい雰囲気をまとった老紳士。元軍人で仕事に対してはクスタよりも恐ろしく、厳しいというギャップをもっています。

相棒のクスタは大柄な体格で仏頂面でちょっと怖そうな料理人。でも根は誰よりも優しい。ジュンのことを気にかけているというギャップをもっています。

二人とも見た目と中身が正反対って面白いですよね。二人の掛け合いも見どころの一つです。

やはり、魅力的なキャラクターにはギャップありですね。

引用 ホテルメッツァペウラへようこそ1巻

まとめ

ホテルでの人とのふれあいを通して成長していくジュンに心を打たれる作品「ホテルメッツァペウラへようこそ」。

フィンランドの生活や自然も感じることができるとても魅力的な作品です。

是非、読んでみてください。

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