こんにちは。あまたろうです。
今回は猫田ゆかり先生の「ニッターズハイ!」をご紹介します。
ニッターズハイ、走り続けていると周りの音が聞こえなくなり深い集中状態になるランナーズハイをもじった言葉です。
みなさんは心の底から熱中出来ることはありますか?もし、見つけていない人はこの作品を読んで参考にしてみてください。
人生を変える出会いが待っているかもしれませんよ。
ネタバレありのあらすじ
中学で陸上部のエースとして活躍していた浜仲健斗は大会中にケガをしてしまい陸上をあきらめてしまう。
高校生になって部活動勧誘のポスターを見ていると2人の先輩に声をかけられた。「手芸部に入りたいんだろう?」
健斗は断る為にとっさに「男が手芸をするのは変」と口を滑らしてしまう。
その言葉に隣でポスターを見ていた金髪の美少年が激怒して去ってしまう。
健斗は発言の責任をとるために2人の先輩から金髪の少年を手芸部に誘ってくるように命じられてしまう。
放課後、少年を見つけた健斗だったが発言の責任をとるためになぜか編み物をやることに・・・
はじめは編み物の複雑さやうまく指が動かないことにイラついていた健斗だが次第に魅力に憑りつかれていく。
高校生たちが手芸を通して自分を見つめて成長していくそんなお話。
ニッターズハイ1巻 猫田ゆかり著
主な登場人物
浜仲健斗
大会中のケガで陸上を断念した過去をもつ。 他に夢中になれることを見つけられず毎日を過していたところ、編み物王子こと黒葉類に出会い人生が変わっていく。
黒葉類(金髪の少年)
通称編み物王子。イギリスの帰国子女で金髪碧眼の美少年。 中学のころに、恩師の影響で編み物をはじめたがある出来事をキッカケに編み物に向き合えず自分を責めている。
ニッターズハイの見どころ
心に刺さる名言がたくさん
弱くなっている心に刺さる言葉がたくさんでてきます。その中でおすすめの名言を紹介します。
不器用はいいことだ。できなかったことができるようになる喜びは格別だ、それを人よりたくさん味わえる。
ニッターズハイ1巻 猫田ゆかり著
手芸だけではなく仕事やプライベートなどいろんな出来事に当てはまる言葉だと思います。
前向きになれる言葉ですね。
人を笑う奴はな!自分も笑われるのが怖くなって何も挑戦できなくなるんだからな
ニッターズハイ1巻 猫田ゆかり著
「男が手芸をするのは変」と言った健斗に向けて編み物王子がはなった言葉ですね。
自分の心が弱くなっていたり他人を羨ましがっているときって他人を傷つけてしまいがちです。心に刻んでおきたいことばです。
ニッターズハイ1巻 猫田ゆかり著
ニッターズハイ!の感想
個人的には手芸は禅の教えに通ずるものがあると思っています。
一つ一つを丁寧に黙々と作業をする。すると自分の考えや気持ちが整理されていって、気付きや新しい考えが得られるからです。
ニッターズハイでも自分たちの問題や押し殺していた気持ちを編み物や手芸をとおして再確認していく姿は修行中の僧侶のように感じましたね。
ニッターズハイ1巻 猫田ゆかり著
最近では、ジェンダーレスが広まってきてもなお、男性が手芸をすることに抵抗や偏見を持つ人がまだまだいます。
イギリスでは男性ニッターが多いと類君が熱弁していますが、言われてみればイギリスを舞台にした作品には男性ニッターが描かれている事が多いですね。
日本でも趣味、仕事も男性、女性、性別に関係なく尊重・尊敬していくほうが幸せなひとが増えていくし、業界全体の発展につながるんじゃないかなと感じます。
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